品種:チャレロ
スペイン 地中海地方
3日間のスキンコンタクト。7か月に渡り85%はステンレスタンクにてオリとともに、残りの15%はオークにて発酵及び熟成。清澄も濾過もせず瓶詰時10mg/LのSO2を添加。薄濁りのある山吹色がかったイエロー。カリンや黄桃など豊かな黄色果実のアロマ。丸みある口当たりで熟した黄色果実の風味が口中に満ち、旨味を伴った果皮由来の仄かなタンニンが余韻に広がる。
オーナーのアルヴァーロ・ゴンサレスは、長らくぶどう栽培&ワイン造りの経験を積んだ後、2016年自身の ボデガを構えた。ぶどう畑は僅か2ha。当然ながら生産数量は少なく、2018年ヴィンテージで7000本程である。ペネデスの伝統ぶどう、つまりチャレロとパレリャーダのみを栽培 している理由は、これら品種が最もこの地のテロワールを表現すると考えているからだ。当初よりビオにて、またビオディナミによる手法をできるだけ実践したいと考えている。 醸造においては野生酵母による自然な発酵、フィルターや清澄は行わず、SO2は瓶詰時か澱引き時に僅かに加えるというものだ。自身のワインを世に出して間もないが、軽やかでエレガント、そして飲み易いスタイルをすでに確立している。