品種:ファランギーナ50%、トレッビアーノ50%
イタリア カンパーニャ州
標高430m、白亜、粘土、石灰質。9月上旬に手摘みで収穫。ステンレスで8ヶ月間熟成。温度管理無し。無清澄、ノンフィルター、So2無添加。もともとはSHIROになるワインだったが、発酵が途中でとまり残糖が残り味わいが例年と明らかに違うワインになったため名前を変えてのリリースとなった。
熟したアプリコット、リンゴ、蜜、みかん、西洋ニワトコ。熟れたフルーツの香りがたくさん溶け合った甘い香り。アタックから甘みが感じられるトロッとしたジューシーな果実感。酸もありますが甘みがあるので非常に緩めな優しい味わい。グラスの中で時間が経つと酸が上がってきてまた違った質感に変化していく。
カンパーニャ州べネヴェント県のブドウ農家出身のエンニオ・ロマーノは、ナチュラルなワインに出会い、そのおいしさに引き込まれていき、2011年に奥さんのメナと共に自身の故郷の畑でワイン造りを始める。べネヴェント県のトッレクーゾという標高430mにある小さな村に僅か2ヘクタールのブドウ畑を所有、 樹齢50年の樹が植えられており、石灰質を多く含む粘土質土壌で構成されている。彼らのワイン造りの考えは、地域とそのブドウ畑の特性を発見し、その特性をワインに最も反映させる方法を第一に優先させる事。畑での仕事は無農薬栽培で行われ、緑肥等を使用し、徐々にビオディナミに変換している。醸造工程では野生酵母による自然な発酵を行い、その年の恵みとブドウ自身のポテンシャルにのみ頼る。醸造中に一切のSo2の添加、フィルタリング、清澄作業、温度管理も行わずにまさにブドウのみでワインを造り上げている。