品種:スモイ、ウル・デ・リュブレ(テンプラニーリョ)、
カルトゥシャ(チャレロ)
スペイン カタルーニャ
「山鶉(うずら)が鳴く場所」という意味で、畑の名前。タラゴネス市の地中海まで直線で約4kmの場所に位置する。夏の間、朝の10時ごろから吹き始めるマリナーダと呼ばれる海風が、過剰な熱からブドウを守り安定した熟成をもたらす。除梗、自然発酵、アルコール発酵(6日間、22〜24℃)。プレスし、フリーラン果汁のみを使用。澱引きせず、澱と共にステンレスタンクで10ヶ月寝かせる。清澄・フィルターなし。
アメリカンチェリー、ブルーベリーなど心地よい柔らかい甘みと丸み、うまみとともにスモイの柑橘系の酸をかすかに感じる。スイスイ心地よいバランス。前菜やスターター(シャルキュトリーやセミハード/ハードチーズ)と相性が良い。少し冷やして飲むのがおすすめ。
蔵元は、超有名DOのペネデスとプリオラートに挟まれた超無名なラ・ノウ・デ・ガイア村。海から4km、背後は山。常に風が吹き、40度を超えた異常熱波の2019年も30度止まりの冷涼な地。畑は純度が極めて高い石灰岩が長年に崩れた白いパウダー砂で、ミネラルのミクロ的細やかさに繋がる。醸造は、ぶどうの重さだけで流れ来るフリーランだけで醸す。全て除梗し、破砕はせず粒は潰さない。(いわゆるグラン・アンティエ(フランス語))タンクに入れ、下の部分が重力で潰れて発酵が始まる。畑の元気良いぶどうで初めにスターターを造り元気な自然酵母を育ててから発酵が始まる。SO2無添加。