品種:カルトゥシャ(チャレロ)
除梗して破砕はせず粒は潰さずタンクにいれ、下の方のぶどうが潰れて流れ出すぶどうの果汁(フリーラン)だけで醸す(いわゆるグラン・アンティエ(フランス語))。
SO2も人工酵母もまったく使わなず、畑の元気良いぶどうで初めにスターターを造り元気な自然酵母を育ててから発酵を始める。澱引きせず、澱と共にステンレスタンクで10ヶ月寝かせる。週に1度バトナージュ。清澄・フィルターなし。
熟した白桃、トロピカルフルーツのニュアンスで果実味ありしっかりのコクのある白ワイン。旨みののった酸に、ヨード感しっかりミネラリーで絶妙 なバランス。常温に近い温度で飲むのがオススメ。
蔵元は、超有名DOのペネデスとプリオラートに挟まれた超無名なラ・ノウ・デ・ガイア村。海から4km、背後は山。常に風が吹き、40度を超えた異常熱波の2019年も30度止まりの冷涼な地。畑は純度が極めて高い石灰岩が長年に崩れた白いパウダー砂で、ミネラルのミクロ的細やかさに繋がる。CAVAによく使われるチャレロをこの地ではカルトゥシャと呼んでおり、風で冷やされるおかげでCAVAとは異なる趣のゆっくりと成熟した、品の良い旨味、深みの凝縮があらわれる。