品種:バルベーラ60%、クロアティーナ40%
イタリア エミリア=
葡萄の樹齢は50~60年の古い樹のみを使用。
セメントタンクとグラスファイバータンクで自然酵母による発酵。15~20日間のマセラシオン。熟成はセメントタンクにまとめられ、清澄作業無し。ボトリング時もノンフィルター。
瓶内でワインに残った残糖を元に発酵が再開しその時に生まれるガスを元にした伝統的なメトド・アンチェストラーレ。
カシス、イチジク、乾燥キノコ、枯葉などの熟成した独特で豊かな香り。
鰹出しのような旨味と熟成感が溶け込んだ濃密な果実感と柔らかい泡。キレのあるタンニン。
若き当主のクラウディオ・カンパネールは、2017年より本格的にワイン作りに着手。数年前に購入した1980年の畑は、海抜250m、南東向きの粘土質土壌に、マルヴァジア・ディ・カンディア・アロマティカ、モスカート・ビアンコ、マルサンヌ、バルベーラ、ボナルダが、かつてのように1ヘクタールだけ植えられている。有名な熟練ディスティラー、カポヴィッラとともに得た経験もあり、クラウディオはミラノでの事務職を辞し、エミリア=ロマーニャでの新しいプロジェクトに専念する。畑では硫黄と銅の湿潤剤のみを使用し、草抜きと遅刈りを行う。収穫は、ブドウにストレスを与えないよう20kgの木箱で手作業で行い、発酵は自然発酵で、清澄や濾過は行わない。葡萄の特徴を引き立たせるため、セラーでは全ての工程をグラスファイバーとセメントのタンクで行う。発酵した2つのワインは、マストを加えることなく、先祖伝来の方法で造られる。醗酵終了後の果皮・種などをさらに発酵・蒸留しグラッパを作り、その残滓が土壌に戻される。