品種:ガメイ
フランス 南西地方
このワインは、1989年に植えられた1.3250ヘクタールの畑のガメイから作られている。9月に手作業で収穫したぶどうを、小さな木枠に保管した後、樽に入れられる。樽には全房と種抜きをした実を次々に手作業で重ねていく。その後、7日間のセミ・マセラシオン・カルボニック(ぶどうのアルコール発酵から発生した二酸化炭素でのマセラシオン・カルボニック)が行われる。葡萄は空気圧のプレス機にかけられ、圧搾された果汁の熟成は、温度制御されたステンレスタンクで、低温で非常に細かい澱の上で行われる。赤果実、フレッシュいちじく、茹であずきなどの際立った香り、酸とミネラルが味わいを引き締めており、食事を誘う味わい。
ドルドーニュ川とロット川に挟まれ、ちょうどカオールの北西に位置し、森に囲まれた独特のテロワールで、全くの自然な手法によりワインを造りだした生産者がいる。その名はステファン・ドゥリニー。
9haからなるシャトー・ド・ボナギルの標高の高い畑には、シャルドネ、ソーヴィニヨン、ガメイ、メルロが植えら れている。 周りは、栗・樫・松・ヒースやエニシダといった様々な樹木に覆われた、まさに森のテロワール。
上流に行くにしたがって細くなるロット川のこの流 域は、第三期の鉄鉱に富み、鉄分の多い粘土、ケイ質砂、石灰など多くのミネラル分が豊かだ。その為ワインはとてもバランスが取れエレガントで、程よい酸がのった果実味に満ちている。自然に魅せられ自然が大好きなステファンは、化学物質、除草剤、殺虫剤は使用せず、肥料も用いない。 トラクターの 使用も避け畑が踏み固められ微生物の自然な働きが弱められないように気を配っている。 畑にも搾汁にも何かを加えることはしない。 どうしても必要な時 だけ僅かな亜硫酸は加える場合があるが、基本的に酵母も亜硫酸も加えない。 出来るだけテロワールの特徴をそのまま表現するため区画ごとの品種別に瓶詰めする。