品種 モスカテル・ガレゴ
ポルトガル ドウロ
酸が落ちすぎないよう、少し早めに収穫。プレス後、発酵前低温浸漬24時間。温度管理のあるステンレスタンクでアルコール発酵。ステンレスタンクで澱と共に4ヶ月熟成。モスカテルのふっくらした凝縮感のある果実味と、1本芯の通るしっかりとした酸が最高の余韻を演出してくれる。フレッシュなパイナップルや柑橘のニュアンス。キンキンだと美しい酸が、温度が高めだとふっくらとした味わいが楽しめる。
フォリアス・デ・バコの畑はドウロ地方のサブ・ゾーン、シマ・コルゴの最標(550m~700m)で、冷涼さのある場所。表土の浅いシスト土壌で石がごろごろした畑や、花崗岩質土壌も一部にあり、ドウロの中でも最も痩せた土壌。
厳しい環境で育ったぶどうは、人為的介入を最低限にとどめ、多くの場合グラップ・アンティエールでラガール(ドウロの伝統的な桶)で軽く踏んだり、ほとんど破砕せずに醸造される。現代醸造技術の知識も思慮深く使いながら、伝統を大事にしている。