品種:ティンタ・ロリス、ティンタ・バロッカ、ゴウヴェイォ、
野生酵母のみを使い、ドウロ地方伝統の混植混醸で作る微発泡の淡い赤。マルヴァジア、モスカテルなど、なんと 25品種以上もブレンドしている。
足で軽く踏み、3日間マセラシオン、黒白全品種を混醸。無発砲の赤として生産している姉妹ワイン「レネガード」を発酵中に取り出し9月下旬に瓶詰めした。
鮮やかなザクロや野バラなどの優しいニュアンス、僅かに感じられるタンニン、じわっと旨みで軽いだけじゃない調和ある味わい。飲み初めは酸を感じるが、飲み進めるにつれおりの甘みを感じる。
フォリアス・デ・バコの畑はドウロ地方のサブ・ゾーン、シマ・コルゴの最標(550m~700m)で、冷涼さのある場所。表土の浅いシスト土壌で石がごろごろした畑や、花崗岩質土壌も一部にあり、ドウロの中でも最も痩せた土壌。
厳しい環境で育ったぶどうは、人為的介入を最低限にとどめ、多くの場合グラップ・アンティエールでラガール(ドウロの伝統的な桶)で軽く踏んだり、ほとんど破砕せずに醸造される。現代醸造技術の知識も思慮深く使いながら、伝統を大事にしている。