品種:グリューナー・ヴェルトリーナー
オーストリア ニーダーエステライヒ
栽培、醸造:
ヴィレッジワイン(特定村名ワイン)。
標高360m~380mの畑でとれた樹齢40年~65年のブドウを区画ごとに別々で仕込み。ステンレスタンクにて3ヶ月ゆっくり発酵。発酵終了後にブレンドし、オリとともに10ヶ月熟成。
最も標高の高いテラス畑のぶどうを使用。複数ある区画ごとに仕込み、その年によってブレンドを変えている。濃いめのイエローの外観。ふわっと香るアカシア蜜に白桃のニュアンス。程よい厚みと綺麗な酸のコントラストが心地よく、長い余韻が続く。
1641年からぶどう栽培(その他農作物、ワイン)をしていたという記録が残る、地域で最も古い歴史を誇る農園。現オーナーのレオポルド氏で11代目。レオポルド氏はもっぱら畑の「職人」でワイン造りは息子が行う。約10ヘクタール(7つ区画)の畑たちはカンプタールDACの最も南側に位置。
畑は直径約8kmの円内に点在。畑の周辺には林や垣根があり、さらにそれを増やす努力を続けており生物多様性豊か。トラクターの使用を極力少なくし環境負荷を抑えている。ぶどうはセレクションマサル=土地に根付いた株を独自に増やす。ワイン造りに必要な電力はソーラーパネルによる自家発電。再生可能エネルギーでまかなっている。過度な剪定はせず自然が与えてくれる量でのワイン造り。決して量は求めていない。有機認証は2012年に取得。2008年から有機に切り替えたがそれ以前から自然栽培。農薬や大量生産が最多だった時代を生きた祖父も父も、自然な栽培を貫いてきた。