品種:シラー100%
フランス コート・デュ・ローヌ
全房で36時間と短い醸し。サクランボの美しい色調。サクランボやザクロのジュレの果実風味、ほのかな揮発感あり。自然な口当たりで小赤果実の風味に若干の甘み、リンゴ酢などがちょっと危ういバランスを保っている。
”パピヨン”の所在する北ローヌ、アルデッシュは、自然派にとって理想郷と言える。
元を辿れば自然派ワイン醸造指導者のジャック・ネポールのアドヴァイスの基、1980年ドメーヌを立ち上げた大御所”マゼル”を起源に、マゼルの畑の一部を譲り受けて2010年からシルヴァン・ボックがヴァン・ナチュールを造り始めた。 さらにシルヴァン・ボックの子分的存在が、この”パピヨン”を立ち上げたメリル・クロワジエールだ。メリルの2人の祖父は共にぶどう栽培家で、幼い時からワインは身近な存在だった。
ある年いつもの様に収穫と醸造の手伝いをしていた時、突如として彼はワインの魅力に憑りつかれてしまった。 以来、ワイン醸造士の国家資格を取得し、マゼルを皮切りに各地でワイン造りの経験を積み、満を持し2012年自身のドメーヌを設立した。
畑はすべてビオ。 野生酵母の自然な働きで発酵、濾過・清澄はせず、SO2も殆ど、或いは全く使用しない。