品種：モンドゥーズ3/4、ガメイ1/4
フランス サヴォア地方
樹齢の若い自社ぶどう。モンドゥーズはセミ・カルボニックで絞ったフリーランのみでアルコール10％。ガメイは樹に実った状態で過熟になったぶどうで、アルコール14％。とても優しく調和した味わい。 SO2一切添加しない純粋ぶどうワイン。'21年5月5日に瓶詰め1300本製造。紫掛かったルビーの色調。スミレや赤花の豊かな香り。濃厚さとフレッシュな口当たりの調和。サルビアの様な赤花の風味広がり、赤花の蜜を感じる味わい。
生産者のリュックは、栽培の仕事を請け負いながら2011年初めて自身のワインをリリースした。彼はまだ僅か1.2haのぶどう畑を借りて耕している。伝統白品種アルテス(ルーセット)は栽培にとても手間が掛り、晩熟で多産性赤品種のモンドゥーズは収量を40ha/hl以下に抑えないと良いワインができない。そんな難しい品種から、彼はこの地ならではのワインを作り出そうとしている。スキー最上級者にしか滑れないような急峻な斜面に、石灰岩の露出した山から転げ落ちてきた 石がびっしりと2ｍも積もった畑に晴天時にはじりじりと太陽が照りつける。そんな畑で、ビオ、ビオディナミを実践し、他にはない類稀な味わいのワインを造っている。いろい ろ試験的なワインも造るなど、これからが楽しみな生産者である。現在は新しい畑も手に入れ、耕作の請負仕事も辞め、トータルで3haの畑から自身のワイン造りに専念している。あの幻の醸造家ジャック・ネオポールとも親交があり2014年には彼が何度も来て醸造を手伝いながらアドバイスをしてくれたという。