品種:バルベーラ
イタリア エミリア・ロマーニャ
ワインの名前はボローニャ方言でおしゃべりという意味。自然なワインは飲む人の心を開き、おしゃべりにさせるからというところから。ボルトロッティのバルベーラはプレス前に1時間ほど漬け込んでおくだけで色が濃く抽出される。保管してあった冷凍マスト(ぶどう果汁、果皮、果肉、種子の混合物)を加えて二次発酵。
バルベーラらしい柔らかさとハーブの香りも感じられ、ロゼでイメージする若々しさからは少し遠い。いわゆるスルスル系の微炭酸、おしゃべりにさせるというけれど、喧騒から離れて、こっそり片隅にかくまいたいワイン。
バルベーラが植わっている畑は、何万年も太陽を浴び続けている古い赤土粘土質(石灰分は少ない)で川の氾濫などによる侵食の影響を全く受けていない土地。緩やかな斜面の為、地表面も流されることがない。石灰質が少ない利点は根っこが地中深くまで伸びやすい。欠点は香りが出にくいと言われているが、ビオディナミコをすることでぶどう以外の要素もすべて吸収できるので、土壌に関係なく色々な香りがでる。
マリア・ボルトロッティがあるのはイタリア エミリア・ロマーニャ州の中でも東端のコッリ・ボロネージ。彼のぶどう畑があるゾーラ・プレドーザの丘陵地帯はその付近で最もぶどう造りに適した土地として1000年前の文献にも名前が記載されていた。シンプルな作りが心情で、酵母は全て天然酵母。