品種:サンソー100%
フランス ラングドック ニーム
南仏ラングドックから届いたサンソー100%の淡いすみれ色のワイン。一年を通じてドメーヌの手伝いに来る友人達のために造ったレコパンシリーズでSO2無添加のキュヴェ。サンソーを全房でセミ・マセラシオンカルボニック(自重で潰れたブドウによるアルコール発酵で発送したCO2により、酸素と接触しないことで酸化が抑制される)後プレス、セメントタンクで発酵・6ヶ月熟成。酸を残すためにちょうどの熟度で収穫。果皮とのコンタクトを短期間にして、飲みやすく仕上げた。淡く透明感のあるすみれ色のガーネット、ブラックチェリーやアメリカンチェリー、フレッシュで若々しいアロマ、優しくまろやかなアタックにタンニンや酸が纏まり穏やかな上品さのある仕上がり。
コスティエール・ドゥ・ニームのサン・ジル近郊に65haを所有する20世紀初めから続く ファミリードメーヌ、Mas du Chêne(マス・デュ・シェーヌ)。
所有する65haの土地のうち43haはブドウ畑、その中でも 16haが自家ボトルワイン生産用ブドウとして2010年以降ビオロジック栽培でブドウを 育てている。その他の27haの畑は現在ネゴシアン販売用になっている。オーガニックの正式な認証取得は2023年からとなる。マス・デュ・シェーヌの畑の特徴は、 ①森やオリーブ畑など、とにかく広くて豊かな自然に囲まれている事 ②第4紀氷河期と温暖期が交互にあった時期を経て形成された赤い砂で覆われ た土壌、グレスと呼ばれる石ころが畑のあちこちに見られる事。
水はけがよく、地下水層に水がストックされ、近年心配される水不足などの心配が少ない。そこで通常この暑い地域では栽培があまり考えられないピノノワールやサンジョヴェーゼなどの品種を植えることが可能になっている。次世代の子供たちへ、素晴らしい自然環境にあるこの土地を残したいという目的に基づき、剪定した枝は 砕かれ、土へ戻り肥料となり、除草剤や農薬などはやめ、ボルドー液や硫黄を必要最低限使用、虫対策は性別混乱法を取っている。