品種:フェール・サルヴァドゥ60%、カベルネ・フラン40%
フランス 南西地方
lieu-dit”レ・ビュイ”に植わる樹齢25-40年のぶどう。火山性砂質リモン土壌。全房 で15日間醸し、8時間掛け超ゆっくり圧搾し、ファイバータンクで発酵継続。その後FMLと熟成をデュミ・ミュイで6ヶ月。超長時間プレス時に空気に触れる為SO2 1g/HL, 瓶詰め前に1g/HL添加。キュヴェ名は「淡水の船員」の意味で、この地はワインや木の積出港であった事から、バニュルスのyoyoでの研修等様々な旅路を経て今初めて彼女が自分のぶどうでワインを造るまでに至った事を表現している。紫掛かった淡いルビー色。グミなど小赤果実やプラム、ブラックベリー、蜜っぽさ、松の実など様々な香りを感じる。フレッシュな飲み心地でタンニンも軽やか、余韻も長い。
オーヴェルニュと接するアヴェロンAveyronという産地。今となってはワイン造りは廃れてしまっているらしく、ポーリーヌの持つ畑のアペラシオン"アントレグ・エ・ル・フェル”AOP Entregues et le Felの面積は22ha、栽培家は5軒だという。理由はここでワイン造りをするのは簡単ではないからだ。アヴェロンはフランス中央高地に位置し、そこをトリュイエール川とロット川が山を削った渓谷地帯にある。ポ-リーヌは7haの畑を所有するが、3haはこんな急斜面にある。ポーリーヌがトゥールーズのカーヴ兼レストランで働いていた時、ニコラ・カルマランのワインを販売していたことと、父の影響から自然の中での仕事が好きだったことからワイン造りの道を目指すようになり、ニコラやyoyoその他ドメーヌで研修を受けた。2017年ニコラの畑の 一部を譲り受け、自身のワイン造りが始まった。この地は類まれなワインが出来るテロワールが特徴で、標高240-400mのテラス状の畑には花崗岩性の砂質土壌があり、多くの地場品種が 植えられている。