品種: トレッビアーノ・ダブルッツォ 50%、ペコリーノ 25%、パッセリーナ 25%
イタリア アブルッツォ州
程よくマセラシオンを行った昔ながらの農民的なビアンコ。生産者は瓶底の澱を撹拌して開けるのを推奨する。ただしさほど澱は多くない。香りは、果皮のビターな香りが主体で、ほのかに杏子や紅茶、ミント、レモングラスなどのハーブ感も強い。2022年ヴィンテージは骨太な味わい。コルドーネスペロナートとグイヨ(いずれも低いところに実がなるように整えており1本あたりの房数も低く抑えられる。コルドーネスペロナートは中乾燥土壌の丘陵地に適する)で仕立てた樹齢 12 年のブドウを9月に収穫。粘土質土壌。ステンレスタンクで自然酵母発酵、3 品種を混醸し。4 日間のマセラシオンをへて ステンレスで約10 ヶ月間熟成後、ノンフィルターでボトリング。So2 はほぼ無添加。
2003年に設立されたラシッチはアブルッツォ州テーラモ県コントログエッラにあり、所有する畑が僅か3ヘクタールの小さな家族経営ワイナリー。当主エマヌエーレと弟のピエロ2人の兄弟を中心に畑作業、ワイン醸造を自ら行っている。2012年から天然酵母による発酵、SO2添加を抑えたワインに転向。彼らの畑はアドリア海から10kmの場所にあり標高は約230m、海からの風が山に届く。土壌は粘土質が主体で石灰質が少し混じっている。