品種:モスカート
イタリア プーリア
モスカート・レアーリ・ディ・トラーニと呼ばれるプーリア州北部原産品種であるモスカートビアンコの一種。樹齢35年。ごく軽くしぼったモスカートのマストを一晩デキャンテーション(容器を移して沈殿物と液体を分離する操作)後、12℃で自然酵母だけで発酵。ステンレスで熟成6ヶ月。
ワインは麦わら色で、力強く、複雑で繊細な香り。カモミール、黄桃、パパイヤ、甘いパプリカのスパイシーなノートとヨウ素の辛味まで、様々な香りがある。
海岸から4km、海抜ゼロメートル、オファント川とアヴェルディウム川の間に2ヘクタールの粘土石灰質のブドウ畑がある。
濃厚で温かみがあり、口当たりは柔らかく、程よい酸味と顕著なサッパリ感がある。甘い香りと塩味のコントラストが面白い。
本職は放射線科医師である一方、祖父の代から続く農園を2012年に引き継ぎ、ぶどうとオリーブ栽培、そしてワイン造りに情熱を注いでいる。彼の畑があるのは、ローマ時代からの港町、今でもリゾートとして有名がバルレッタ。でも海にはほとんど行かず休暇は全て畑で過ごす。
生家は決して裕福ではなく、勉強のかたわら14歳から医学部を卒業するまで学資を得るため夏休みを利用して畑仕事を続けた。おかげで農業の知識は十分にあり、生化学、生物学などの基礎知識がぶどう造り・ワイン造りに大いに役に立っている。
また、チェファリッキオの元醸造家パスクワーレ・パストーレ氏をエノロゴに迎えた。
土地のぶどうの味を変えることなく、そのままワインにしたいというルッジエーロの考えと醸造家の考えは完全に一致し、無農薬栽培、自然酵母発酵、ワインの無調整が守られている。