品種:シュナンブラン100%(手摘み)
フランス ロワール
世界一周ヨットレースのヴァンデ・グローブにちなんで名づけたキュヴェでモンルイ、ヴーヴレイ、アンジューから購入したシュナンブランを垂直式プレス、グラスファイバータンクで10 ヶ月発酵・熟成し21年7月に瓶詰め。色調の濃い黄色、洋梨やすりおろしリンゴ、アップルミントの香り、スッキリとしたアタックと旨味にたっぷりの黄色リンゴの果実感が口中に拡がる中程度の余韻。無濾過・無清澄。SO2は瓶詰め前に1mg/Lのみ添加。ミネラル感が強く、デキャンタージュもしくはゆっくり時間をかけて開いてから飲むのがおすすめ。
オランダ、ベルギー、イギリス、モンルイでソムリエとして働いてきたオランダ出身のリザンヌ・ヴァン・ソンが始めたプロジェクト。リザンヌがワイン造りを志し初めてロワールに来たのは2013年、トゥーレーヌの自然派ワインの作り手ノエラ・モランタンのところで働きはじめる。その後、ワイン造りを体系的に学ぶためにアンボワーズの醸造学校へ進む。卒業後はモンルイ・シュール・ロワールの生産者のもとで修業をつんだ。アンボワーズとモンルイ・シュール・ロワールの中間あたりのヴーヴレイ側(ロワール川右岸)の石灰でできた崖に造られたノワゼという村を拠点としている。この村特有の崖の中に掘られた通路や住宅の一つの奥行きある洞窟を借り、蔵(シェ)として使用いる。2018年の発足時からずっと畑を持つことができなかったため、ロワールとアルザスの買いブドウを使っている。畑を持たない身軽さを逆手に取り、発酵が落ち着く1月・2月にはオーストラリアでワイン作りをおこなっている。