品種:ピノノワール35% ドルンフェルダー 35% ドミナ30%(手摘み/平均30年)
ドイツ フランケン
酸化防止剤無添加。
21年は寒くて雨が多く年でベト病との闘いの年。コイパー土壌で育つピノノワールを主体とした3品種を全房で直接圧搾し、 12.5hlのフードル(大樽)で9ヶ月発酵・熟成。輝きのある綺麗な赤みを帯びたガーネットの色調、クランベリーやアセロラ、アップルティーの香り、 キリッとした酸味がアタックにあり酸味と渋味が先立ち、果実味は 若くフレッシュな仕上がり。2021年9月12日収穫。無濾過・無清澄、瓶詰め:2022年7月8日。
アンディ・ヴァイガント、1991年生まれ。高校を卒業した2011年から2013年の2年間、年季奉公のつもりで実 家のワイン造りの手伝いを始める。その期間にブドウ・畑・自然・発酵・熟成の魅力にすっかり取りつかれて、さらに体系的・集中的にワイン造りを学びたいという事で、2014年~ 2017年まで、世界的に有名なラインガウにあるガイゼンハイム大学醸造学部 で集中して学ぶ。この間、実家に 帰ったら畑をBioに変え、醸造も人為的介入を極力避ける手法に変え、ナチュラルワインを造るんだと決意。フランケン地方のほぼ中央に位置するビュルツベルクから下道を南東へ車を30分走らせたイプホーヘン(Iphohen)という小さな村で、彼はそのワイン造りをガイゼンハイム卒業後の2018年から引き継ぐ。ヴァイガント家一番の自慢は全てのブドウが40 ~ 60年の高樹齢であること。この樹齢がアンディのワイン造りのスタイルをしっかりと支えている。 ショイレーベは45年、リースリングは60年、もちろん愛すべき樹齢40年のシルヴァーナーがヴァイガント家の主役。土壌は全てコイパー(Keuper)と呼ばれる泥土岩。砂や粘土、炭化物、マールなどで構成されており、約2億年前にできた岩石。この土 壌がワインにハーヴを連想させる清涼感、塩味や白コショウを表現するミネラルやスパイス感、そしてフレッシュな酸をもたらしている。